麻雀の基本ルール - 初心者が最初に知るべき対局の流れと牌の種類
1ヶ月前
麻雀で対局開始前に必要な最後の準備が「牌山(ハイザン)」、別名「壁(かべ)」の構築。136枚の麻雀牌を4人の前に均等に配置し、そこから順にツモしていく——この山を作ることが、1局の始まりの合図です。
オンライン麻雀では全自動。自動卓でもボタン1つで山が立ち上がります。しかし手積み卓(家庭用の折りたたみ卓など)では、自分たちで牌をかき混ぜて山を積む必要があります。
「築牌(チクパイ)」と呼ばれるこの作業、慣れると5分ほどで終わる儀式のような手順です。この記事では、牌山の作り方をステップごとに解説します。
最初のステップは「洗牌(シーパイ/センパイ)」。卓の中央に136枚の牌をすべて裏返しにして、両手でゴロゴロとかき混ぜる作業。麻雀の象徴とも言える風物詩です。
洗牌の目的は、当然ながら牌をランダムにすること。前局の配牌の並びが残ったまま山を作ると、毎局同じような配牌が出続けてしまうため、しっかり混ぜる必要があります。
手積み卓での洗牌は、音と触感が独特。全員で一緒にかき混ぜる時間がコミュニケーションにもなり、対局前の和やかな瞬間です。手積み卓は1分ほど、自動卓はこの工程が不要で、洗牌ボタンを押すだけ。
洗牌が終わったら、各プレイヤーが自分の前に牌を並べていきます。横に17枚、その上にさらに17枚を重ねた「17幢(トン、2枚1組の柱のこと)×2段」の壁を、4人全員が作ります。17×2×4=136枚で、すべての牌がちょうど山に収まります。
築牌の手順: まず17枚を横一列に裏向きで並べる。次に、その上に17枚を重ねる。これで17幢×2段の完成。少し時間がかかるので、4人で分担しながら素早く積むのが上達のコツ。
自動卓はこの作業が自動。牌を入れるとセンサーが136枚を確認し、内部機構で自動的に17幢×4組の山を立ち上げます。手積み派のこだわりと、自動化の便利さ、どちらも麻雀文化の一部です。
山ができたら、親(東1局なら起家)がサイコロ2個を振ります。サイコロの出目で、配牌をどこから取り始めるか決まります。
まず出目の合計(2〜12)を数えます。親を1として、反時計回りに1・2・3・4・1・2……と数え、出目のところで停止。そこが「配牌の取り始めの人」です。親を1、下家を2、対面を3、上家を4、そこから親に戻って5……と数えるので、出目5なら親、出目7なら対面が取り始めになります。
決まった人が、自分の山の右端から数えて「出目の数」だけ内側に入った位置から、右側へ配牌を取っていきます。具体的には、その位置より右側の山が配牌に使われ、左側が「王牌(ワンパイ)」として残ります。
配牌が始まる位置の左側、14枚(7幢×2段)の領域が「王牌(ワンパイ)」と呼ばれる特別なエリア。普通のツモでは取らず、特別な場面でのみ使われる「予備牌」です。
王牌の役割は3つ。1つ目は「嶺上牌(リンシャンパイ)」。カン(槓)した時に、手牌の代わりに引く補充牌。2つ目は「ドラ表示牌」。各局の最初にめくられ、その次の牌がドラ(ボーナス)になります。3つ目は「裏ドラ表示牌」。リーチしてアガった時だけ、ドラ表示牌の下の牌がめくられ、裏ドラとして点数に加算されます。
王牌の14枚は「手をつけてはいけない聖域」。自動卓でもこのエリアは区切られて表示されます。手積みの場合は4幢目の右に少し空間を空けて視認しやすくするなど、ルールを守る工夫が見られます。
配牌位置が決まったら、いよいよ各プレイヤーが手牌13枚を取っていきます。親は14枚(最初に1枚多く取って、即打牌からスタート)。
配牌の取り方は順序が決まっています。親から順に、反時計回りに「4枚ずつ×3回+最後に1枚」。つまり:親が4枚→南家が4枚→西家が4枚→北家が4枚(これを3回繰り返して各12枚)→最後に親が2枚(14枚目を「チョンチョン」と取る)→子が1枚ずつ(各13枚)。
ちょっと複雑に聞こえますが、要は「親は14枚、子は13枚」になるように順番に取り合うだけ。実戦では自動卓ならボタン1つで各プレイヤーの前に配牌が表示され、手積みでも慣れれば1分ほどで終わります。
配牌が終わると、王牌の右端から3番目の上段の牌をめくります。これが「ドラ表示牌」。たとえば5筒がめくられたら、その次の牌(6筒)がドラ(ボーナス牌)になります。
ドラは「手牌に持っているだけで1枚あたり1翻アップ」の強力なボーナス。ただしドラだけでは役にならないため、ドラを活かすには別途役が必要です。ドラ表示牌が1萬なら2萬がドラ、9筒なら1筒がドラ(9の次は1に戻る)。字牌の場合、風牌と三元牌でサイクルが別々です。
ドラ表示牌をめくる瞬間、対局者の顔色が変わります。「自分の手にドラが来た!」「あのドラは相手が集めそうだ」と、一瞬でゲームの戦略が変わる。麻雀の面白さを一段引き上げる演出の瞬間です。
配牌13枚(親は14枚)を持ち、ドラ表示がめくられたら、いよいよ対局開始。親が手牌から不要な1枚を捨てるのが、最初の打牌です。
親の第一打牌から、順番に反時計回りに「ツモ→打牌」が繰り返されます。自分の番になったら、山から1枚引き(ツモ)、手牌から1枚捨てる。この「14枚→13枚→14枚→13枚」のサイクルが、麻雀の対局進行です。
テンパイ(あと1枚で和了)の人が捨て牌を見てロンを宣言する、誰かがツモで和了する、あるいは山が尽きて流局するまで、このサイクルが続きます。牌山が空になるのは18巡目頃。1局がだいたい5〜10分で完結します。