麻雀点数計算

麻雀の親と子の違い - 点数1.5倍・連荘・配り順を完全解説

入門2026年4月20日

親と子 ── 麻雀の主役と脇役が入れ替わるゲーム

麻雀には「親(おや)」と「子(こ)」という2つの立場があります。卓を囲む4人のうち、その局だけ親になる人が1人、残りの3人は子。役割はシンプルですが、点数も戦略も、親か子かで大きく変わります。

親は局のスタート時に14枚(子は13枚)を受け取り、先に牌を切る権利を持ちます。言い換えれば、親は「1巡早く動ける」立場。この1巡の差は、アガリ速度を競うゲームである麻雀において決して小さくありません。

ただし、親には義務もある。親がアガれなかった局が「流局」になると、親は次の局で子に降ります。そして親は点数の受け取りも支払いも大きい。得も損も、子の1.5倍のスケールで起こるのが親の立場です。

親の点数は子の1.5倍 ── スケールが変わる仕組み

麻雀の点数は、親か子かで自動的に倍率が変わります。同じ満貫でも、子のロンは8000点、親のロンは12000点。ちょうど1.5倍です。跳満なら子12000点・親18000点、役満なら子32000点・親48000点。「親は1.5倍」と覚えれば、大抵の場面で点数を即答できます。

ツモアガリのときも、親は他の3人の子から均等に多く受け取ります。子が親になった瞬間、和了の破壊力が一気に増す。これが親番の醍醐味です。

ただし、逆も然り。親が放銃(ロンされる)すれば、子の放銃より1.5倍多く支払う。親のツモられも同様で、子1人分の支払いが子の場合より大きい。親は「攻めても守っても振れ幅が大きい」立場であり、上級者ほど親番での立ち回りに神経を使います。

連荘(れんちゃん) ── 親が親を続けるルール

親がアガった、あるいはテンパイで流局した場合、親は次の局も続けて親になります。これが「連荘(れんちゃん)」です。連荘が続けば続くほど、高打点を積み重ねるチャンスが増える。オーラス近くで親を連荘できれば、逆転も夢ではありません。

連荘した局数は「本場(ホンバ)」として数えられ、1本場につき300点(子のツモなら各家100点、親のツモなら各家100点)の積み棒が加算されます。5本場なら1500点の追加点。連荘を重ねるほど、1局の重みが増していくのです。

逆に、親がアガれず・テンパイせず流局した場合、親は流れて子に降ります。これが「親流れ」。親のプレッシャーは、この「アガれないと終わってしまう」感覚から生まれます。

配牌と親マーク ── 東家・南家・西家・北家

4人の座席には方角が割り当てられます。親が東家(トンチャ)、親の右隣が南家(ナンチャ)、対面が西家(シャーチャ)、左隣が北家(ペイチャ)。これは局が進むごとに移動するわけではなく、「親から見た相対位置」と考えるとわかりやすい。

配牌の順番は親から反時計回り。親が4枚、南家が4枚、西家が4枚、北家が4枚を2回ずつ取り、最後に親が1枚を余分に取って14枚でスタートします。この「親は1枚多く、先に切る」が親のアドバンテージの源です。

東場なら親は東家、南場なら本来の南家が親になる……と誤解されがちですが、実際は「その局で親になっている人が東家」です。自家(ジチャ)の風牌役が場風と一致するかは、親の位置によって決まります。

東
南
西
北

親が回ってくるタイミング ── 東場と南場の流れ

半荘(東南戦)の場合、東場(トンバ)で親が4回、南場(ナンバ)で親が4回、合計8局が基本構成です。東場1局は起家(チーチャ、最初の親)から始まり、親が流れれば東2局で次の人が親、という形で1周します。全員が1回ずつ親を務めたら南場へ移行。

連荘があるとこの流れは変わります。東1局で親が3回連荘すれば、東1局3本場まで続き、東2局に移るのはその後。逆に親が一度もアガれなければスムーズに1周します。対局時間は連荘次第で大きく変動するのです。

「東風戦(トンプウセン)」なら東場の4局だけで終わり、半荘(東南戦)の半分。オンライン麻雀で短時間対局を選ぶときによく見る形式ですが、親番が半分になるため戦略も変わります。

親を活かす戦略 ── 攻めるべきか、守るべきか

親番は打点が1.5倍になるため、基本戦略は「積極的に攻める」。満貫が12000点、リーチ+ツモ+裏ドラで跳満18000点の芽もある。連荘すれば点棒はみるみる増えていきます。

ただし、攻めすぎて放銃すると痛い。親の放銃は子の1.5倍のダメージ。そして親流れで、せっかくの親番が1局で終わってしまう。「親で攻めつつ、放銃は避ける」バランスが求められます。

特にオーラスで親に回ってきたときは慎重に。トップ目なら守り寄り、ラス目なら強気に。点数状況と残り局数を見て、親番をどう使うか決めるのが上級者の打ち方です。

子で打つときの意識 ── 親を流すか、育てるか

子の立場では、親番の人がどれだけ高い手を作っているかを常に意識します。親のリーチは子のリーチより怖い。放銃すれば1.5倍、しかも親は連荘で追撃してくる。子のうちは「親を早く流す」ことを狙う場面が多くなります。

親番が回ってくるまでの子の局は、無理せず手堅く。次の自分の親番で勝負できるよう、点棒を守りながらチャンスを伺うのが基本。ラス目の子でも、親番が残っていれば逆転の可能性は十分あります。

親と子を行き来する中で、点棒が移動し、順位が入れ替わる。これが麻雀の根本的な構造。親と子の違いを理解することは、麻雀を理解することの第一歩なのです。

この記事を共有

関連記事