麻雀点数計算

麻雀のローカル役一覧 - 地域・ルール別の珍しい役を完全解説

入門2026年4月20日

ローカル役 ── 公式ルールにはない「ご当地の味」

公式の麻雀役として広く認知されているのは、リーチタンヤオから役満までの数十種類。しかし実は、雀荘や地域・オンラインサービスによっては、それ以外にも成立を認める役があります。これが「ローカル役」です。

採用されるかどうかはルール次第。ある雀荘では成立するが、別の雀荘では無視される。オンライン麻雀でも、アプリごとにローカル役の扱いがまちまち。だからこそ、対局前にルール確認が欠かせません。

ただし、知識として知っておくだけでも麻雀の奥行きは広がります。「この手、あの雀荘なら役になるのに」という気づきが、打ち手としての引き出しを増やしてくれる。この記事では代表的なローカル役を紹介します。

流し満貫 ── 和了らずに満貫点を得る唯一の役

流し満貫(ナガシマンガン)は、荒牌流局(通常の流局)時に、自分の捨て牌がすべて么九牌(1・9・字牌)のみで、かつ誰にも鳴かれていない場合に成立する役。和了していないのに満貫と同じ点数(子8000点・親12000点)がもらえる、非常に特殊な役です。

狙うには、手牌は無視してひたすら么九牌を切り続ける必要があります。途中で中張牌を切れば一発アウト。「最初から捨てるつもりだった」と言えるほど、手牌の運に恵まれた場合にしか実現しません。

オンライン麻雀の多くで採用されていますが、雀荘によっては「流局形式なので役として認めない」扱いのところも。実戦で狙える機会は少ないが、成立したときの満足感は抜群です。

大車輪・大竹林・大数隣 ── チンイツの変形ローカル役満

大車輪(ダイシャリン)は、筒子の2・2・3・3・4・4・5・5・6・6・7・7・8・8でピンフ形に揃える役満。すべて筒子・すべて順子・対称形という美しさが特徴です。「大車輪」の名の通り、車輪のような完成形。採用ルールは限定的ですが、清一色+ピンフ+二盃口が自然に揃うため、同等の打点は通常役でも狙えます。

索子版は「大竹林(ダイチクリン)」、萬子版は「大数隣(ダイスウリン)」と呼ばれます。どちらも採用ルールは稀で、本家の大車輪以上にレアな存在。一度も出会わずに打ち続ける雀士がほとんどです。

これらが「本物の役満」として成立する卓に出会ったら、それだけで語り草。ローカル役の中でも、特にロマンが詰まった存在です。

二筒
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三筒
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四筒
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五筒
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六筒
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七筒
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八筒
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三連刻・四連刻 ── 連番の刻子で成立する役

三連刻(サンレンコー)は、同じ種類の数牌で連続する3つの刻子を作る役。2万・3万・4万の刻子が揃えば成立、のようなイメージ。ローカル役として採用する場合は2翻扱いが一般的。

四連刻(スーレンコー)はその上位版で、連続する4つの刻子を揃えるローカル役満。出現率は極めて低く、一生のうちに見ることがないかもしれないレア中のレア。

中国麻雀由来の役で、日本の公式ルールでは採用されないのが一般的。ただし、オンライン麻雀の一部や上級者向けルールでは採用される場合があり、知識として知っておくと役に立ちます。

十三不塔 ── 配牌時にしか成立しない奇跡の役

十三不塔(シーサンプートー)は、親の配牌(14枚)または子の第1ツモ時点(14枚)で、どの2枚も対子・順子・暗刻を構成しない特殊な形。つまり、牌の組み合わせが完全にバラバラの状態です。これだけで役満扱いになるローカル役。

第1ツモの前に鳴きが入ると不成立。誰にも邪魔されず、配牌段階で成立が確定する必要があります。確率は天和地和と同等かそれ以上に低く、出現は奇跡の領域。

ルール上、和了のための面子+雀頭を作る必要がないため、条件を満たせば即座に成立宣言します。採用する雀荘は少ないものの、成立した瞬間は「何が起こったか」と場が凍りつく特殊な役です。

人和 ── 子の第1ツモ前ロンの希少役

人和(レンホー)は、子が第1ツモを引く前にロンアガリする役。親の第1打で放銃するか、自分の自摸番までに他家が自分のアガリ牌を捨てた場合に成立します。天和・地和の子バージョンとも言える存在。

ルール上の扱いは分かれます。役満とするルール、倍満とするルール、満貫とするルール、そもそも役として認めないルール。雀荘やオンラインサービスによって千差万別です。

成立条件は極めて限定的で、配牌が和了形に近い必要がある。ただし「配牌→親の第1打で成立」というスピードは魅力。知らないと見逃してしまう可能性もあるため、配牌を受け取ったら真っ先に和了形を確認する習慣が大切です。

その他のローカル役 ── 一色三順・五門斉・石の上にも三年

一色三順(イーソーサンジュン)は、同じ順子を3組揃える役(2翻)。三色同順の単色版のようなイメージ。一盃口の上位互換ですが、一盃口+平和などで代替可能なため、採用されないルールが多い。

五門斉(ウーメンチー)は、萬子・筒子・索子・風牌・三元牌の5種類すべてを使って手を作る役(2翻)。役牌の門前ロン手などで偶発的に成立することがあります。

「石の上にも三年」「大七星」「紅孔雀」など、ネタ的に紹介されるローカル役も無数に存在。麻雀の世界は広く、知れば知るほど発見があります。いつか採用ルールに出会ったら、その場を楽しむ準備をしておきましょう。

ローカル役を採用するかの判断 ── 事前確認が鉄則

ローカル役で成立すると思ったのに役なし扱い、という事態は避けたい。雀荘に入る前、オンライン麻雀でルームを立てる前に、どのローカル役を採用するか確認しておくのが安全です。

一般的なMリーグルールや日本プロ麻雀連盟ルールでは、ローカル役は原則採用されません。逆に、古くからの雀荘や一部のアプリでは流し満貫+大車輪あたりが標準採用されていることもある。ルールは卓ごとの文化です。

本サイトの計算ツールは標準ルール(流し満貫は採用)に準拠していますが、実戦で迷ったら同卓者と事前に確認するのが最良の選択。ローカル役を知っていること自体が、麻雀文化への愛着の証なのです。

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